はじめに

「小陰唇の形が気になる」「下着に挟まって痛い」「左右差がある気がする」
こうしたお悩みを抱えていても、なかなか人に相談できずにいる方は多くいらっしゃいます。

 

婦人科形成は、見た目の改善だけでなく、
日常生活の不快感を軽減し、快適に過ごせるようにする治療です。
この記事では、小陰唇縮小術について、形成外科専門医である女性院長がわかりやすくご紹介します。

小陰唇のお悩みは一人ひとり違います

小陰唇の形や大きさ、左右差などは、年齢・体型・人種によっても形態はさまざまです。同じ形の方は一人もおらず、「どの形が正常」という明確な基準はありません。

 

見た目のことだけでなく、

 

•  下着や運動で擦れて痛い
•  自転車や座ったときに違和感がある
•  尿が散る、清潔を保ちにくい

 

といった機能的な悩みを抱える方も多くいらっしゃいます。

 

診察ではまず、医学的に手術が必要かどうかを丁寧に判断します。
もし機能的に問題がなく、正常範囲と考えられる場合には、
無理に手術をすすめることはありません。

小陰唇縮小術とは

小陰唇縮小術は、余分な部分を整え、見た目と機能のバランスを改善する手術です。
擦れや痛みなどのトラブルを減らし、清潔で快適な状態を保ちやすくします。

手術の考え方とデザイン

これまで多くの女性のお悩みに携わる中で感じるのは、
「小陰唇は小さければ良い」というものではないということです。

 

小陰唇の余剰部分は、自然な形に整うようにデザインしたうえで切除していきます。
辺縁のトリミングだけでなく、必要に応じて厚みやボリュームのバランス調整を行うこともあります。

 

一見シンプルな手術に見えても、仕上がりに影響する要素は多く、
縫合までを見据えたデザインと丁寧な操作がとても重要です。
縫合の方法ひとつで、左右差や傷の目立ち方、自然なラインが大きく変わります。

 

形成外科専門医として、
形の美しさと機能の快適さを両面から考え、
一人ひとりに合わせた繊細な手術を行っています。

小陰唇の役割と切りすぎへの注意

小陰唇には、膣口や外尿道口を保護する大切な役割があります。
過度な切除を行うと、乾燥や炎症、痛みなどのトラブルを引き起こすことがあるため、
安全性を最優先にデザインを行うことが重要です。

 

当院では、安全性・機能性・自然さの3つのバランスを大切に、
その方にとって最も快適な形を一緒に考えていきます。

まとめ

小陰唇縮小術は、見た目の改善だけでなく、
痛みや擦れなどの不快感を軽減し、日常生活を快適にするための治療です。

 

「見た目を整えたい」「痛みを改善したい」など、
それぞれの悩みに合わせた方法で改善が可能です。

 

婦人科形成は決して特別な治療ではありません。
「ずっと気になっていたけれど、誰にも言えなかった」
そんなお悩みを安心してご相談いただける場所があることー
それが、当院が婦人科形成を大切にしている理由です。

 

形成外科専門医である女性院長として、
形と機能の両面から、その方にとって自然で心地よい仕上がりを目指します。

 

 

AKI NATURE CLINIC   院長  今泉明子